思うこと

これは正解か不正解かとか、善か悪かとかそういうことではないです。あくまでも自分の考えというだけで、それ以上のものを持たないものだと思って欲しいです。

まとまった文章ではないので見づらいと思います。

 

以下はあくまでも日記です。iPhoneのメモをもとに振り返ってます。

 

 

2月26日、16時ごろだったでしょうか、ファンクラブからメールが来ました。

内容は、数時間後に行われる予定だったライブ、次の日の公演、その後の公演も全て延期になったということでした。理由は、新型コロナウイルスの拡大によるものでした。私は当時札幌に到着し、ホテルにチェックインして、会場へ向かう準備をしていました。

一人で札幌へ来たのはもちろん、一人で飛行機に乗ったのも初めてでした。初めてのことだらけで、疲れもありましたが、確実に楽しみな気持ちの方が大きくて、これからの二日間のライブが楽しみで仕方ありませんでした。得意ではないメイクも、髪のセットも、全てが楽しくて、大好きな人たちに一番可愛い自分で会いたい一心でした。

話は少し逸れますが、恋人も、好きな人もいない自分にとっては、彼らに会うために自分磨きを頑張っているのです。自己肯定感が低く、自分を好きになることがどうしても難しいけれど、彼らのためにメイクの勉強をしたり、ダイエットしてみたり、、効果があるかはさておき、そんな自分のことは少しだけ好きになることができました。そして何より、UVERworldが好きなことが何よりの誇りなのです。

そんな彼らのライブだから、札幌まで行くのも何も迷いませんでした。

 

札幌公演は、二日間ともTAKUYA∞さんのブログの連続更新6周年をお祝いするライブでした。このライブは発表された日から絶対に行くと決めていました。TAKUYA∞さんが連続更新を始めた2014年は、私がUVERworldと出会って、Crewになった年で、勝手ではありますがそれと重ねて、自分にとってもある意味6周年だったからです。そして、4年前に東京で行われた2周年をお祝いするライブに行けなかったので、リベンジの気持ちもありました(4周年は部活の関係で応募すらできませんでした)。去年一枚も取れなかったライブハウスのチケットが、奇跡的に二日間とも取れたときは、自分は世界で一番幸せだと、本気で思っていました。

そんな公演が、直前に延期と発表されました。あと数時間で、開演のはずでした。

この日のために染めた髪も、前日必死に考えた参戦服も、メイクも、巻き髪も、札幌まで来たことすら、全てが無駄になりました。ホテルで一人、声を出して泣きました。当時のことをよく笑い話にして友達に話しましたが、本当はすごく辛かったです。ぐちゃぐちゃになる感情を抑えて、冗談なしに、吐き気が止まりませんでした。それと同時に、受け入れられないようなこの現実を、なぜか疑いの一つもなく受け入れられている自分への怖さが、ひとしきり泣いて上がりきった体温をスッと下げていきました。これは夢じゃない、そう理解するのに、時間など全く必要ありませんでした。

現実逃避のつもりで開いたSNSでは、前日には「自分の息子がこんな状況の中でも参戦すると言っているがどうしても許せない。ライブをするのをやめてほしい。」とか、「自分は行かないけれど、こんな中でライブをするなんてファンとして見損なった。」とか、自分自身はチケットすら持っていないのに開催を批判していた人たちが、延期を発表した途端に「ありがとう。」、「UVERworld最高。大好き。」と言っていました。この判断に、誰も知らないところで一人で涙を流した人がいることや、どれだけこのライブに思い入れがあったのかをこの人たちは知らないだろうと思うと悔しかったし、簡単に批判的な言葉を投げる人たちが、手のひらを返して最高とか大好きとか言ってることに余計に吐き気がしました。

三日間、帰ることもできないので札幌で過ごしました。気持ちだけでも、と思い開演時間に会場へ行くと、本当ならたくさんのCrewと熱気で溢れているはずのZepp Sapporoが、真っ暗闇の中で、静かに雪を被っていました。

入り口にはスタッフの方々立たれていました。看板の写真を撮っていると、

「チケット、大切に持っていてください。」

と声をかけてくださいました。

「振替公演、いつまでも待ってます。寒い中ありがとうございます。」

と伝えて会場を後にして、マイナス二度の札幌の繁華街を一人歩きました。そんな三日間でした。

 

 

ここまで長々と書いておいて、この文章で私の気の毒な経験に同情して欲しいわけではないということを今更言ってももう遅いかもしれませんが、私が伝えたいことは、早くライブへ行きたいということ、ただそれだけです。札幌公演の振替ももちろん、今年はUVERworldの結成20周年、デビュー15周年の記念すべき一年です。大切な一年だから、早くライブを開催できるようになってほしい、ただそれだけです。

他の人から言わせてみれば、これはただの趣味です。たしかに、私はただのファンの立場であって、ライブがなくても生きていけるし、世界中が苦しい状況で、こんなことを訴えるのは自分勝手だとは思います。

でも私にとってUVERworldは、自分を好きになれるきっかけで、生きる糧です。UVERworldは、間違いなく私の全てです。だから現状に早くトドメを刺したいのです。

めんどくさがりながらも通っていた学校、バイト、行く前から計画だけで盛り上がっていた旅行、約束していた友達とのご飯、恋人との記念日のデート、、それぞれウエイトに差はあれど、皆さんにも戻りたい日常や、生きる糧があったはずです。

日常を取り戻すには、非日常に耐えなければいけません。これを勝ち負けで表すのが正しいのかはわかりませんが、この戦いに勝つには、数字で結果を出すしかないのです。目に見えないものに対して、目に見える結果を出すのです。結果を出すも出さないも、人間しかいません。あの日からわたしが感じていることは、人間は本当に愚かで無力であるということです。自分の都合ですぐに手のひらを返すし、結局は自分のことが一番可愛いし、見えないものに怯え、抗えないのに、自分のしたいことは我慢できず、後に誰かを批判する。もちろんこれは自分にも言えることです。しかし、立ち向かい、手を取り合い、戦えるのもまた、人間です。私は、大切な何かのために戦い、自分を犠牲にできる人間をまだまだやめたくないし、信じていたいです。

 

この考え方が正しいかどうかは正直わかりませんが、好きなもののために行動する姿勢は、きっと嘘をつかないと思っているので、1日でもはやく、みんなで、好きなことを全力で楽しめるようにできたらいいなと思っています。

どうか自分の大切なものを手放さなくていいように。

 

人が、したいことのためにしたくないことができるのは、その先に会いたい人がいるからです。見たい景色があるからです。どうか少しでも早く日常が戻りますように。

 

まとまりも語彙力もマイナス二度に置いてきた文章をここまで読んでくださった人がいらっしゃったら、あなたに心からの感謝を。